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2006年7月22日 (土)

JAXA、M-Vロケットの廃止を26日の宇宙開発委員会で報告へ

 個人的にはバカな決定したなぁという感想。

 科学衛星の重さを500kg程度にするため、1.8tの打上能力のあるM-Vロケットでは高コストかつ過剰ということで後継機を開発することになったようですね。
 でも10t級の打上能力のあるH-IIAと500kg級の後継ロケットの間はどうするのだろう。
 開発費を抑えるためにH-IIAの固体ロケットブースターを1段目とする2段ロケットのようです。・・・本当に大丈夫なの?
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M5ロケットことしで廃止 宇宙機構、後継機開発へ(2006年07月20日木曜日)(河北新報)
●関連URL
M-Vロケット7号機の打上げについて(平成18年7月26日)(宇宙航空研究開発機構|JAXA)
宇宙科学研究本部|JAXA(宇宙航空研究開発機構|JAXA)
M-V(ミュー・ファイブ)ロケット(宇宙航空研究開発機構|JAXA)
太陽観測衛星「SOLAR-B」(宇宙航空研究開発機構|JAXA)
●関連blog・掲示板
M-Vロケット,今年度で打ち止め(Friday July 21, @10:00AM)(/.J)
松浦晋也のL/D

 
 ちょっと素人計算してみます。
 
 打上に、1.8t(1800kg)を70億円かかるM-Vロケットと、500kg?を25億円かかる予定の後継ロケットの打上重量と価格の比は、M-V:3,888,888\/kg 後継機:5,000,000\/kg
 ・・あり?
 仮にM-Vと同等の打上コストにするためには、643kg程度の衛星の打上が可能でないといけない。しかし、科学衛星は500kg程度にするということなので打上能力を上げるのは無駄(余裕ともいえますが、M-Vにも余裕があるでしょうからここでは無駄としています)。
ならコストを下げる必要があると言うことで、19.5億円程度まで、価格を下げれば、ようやくM-Vと同等の程度の打上の重量価格比となります。

 うーん、M-Vの次世代機を開発して行った方が良いと思うのですが、何で無理矢理?廃止や流用の方向に持って行くのかな。
 M-Vの高コストの理由は衛星ごとにロケットを特注(毎回開発している様な事を)していたためで、特注部分を減らしていく改良が進めば十分価格を下げられると追いますけど。
それに、量産用に開発されるロケットとロケットの実験のためのロケットの違いも考慮されていないし。
 
 H-IIAの固体ロケットブースターから流用できる所ってどの程度?
 ノズルは小型衛星用にどの程度変更しないといけないのか判らないし、2段目を取り付け所なんて新規でしょうし、そもそも2段目を取り付けることが前提ではないロケットブースター本体の強度って大丈夫なのかな。打ち上げ用のランチャーへの固定も付けないといけないし。
 開発費は実質新規開発と変わらない気がします。で、性能は低いと。。
共通化できるというのは、設計に余裕(無駄)を持たせることになるし、余計な不具合の要因を抱えることにもなります。
# そもそも最初から考慮して共通化設計していないとどこかしらに無理・無駄がでる。。

 宇宙関係でプロジェクトが失敗する最大要因の政治的なんたら、が働いているように思えて仕方がありません。内部組織の確執、だとしたら目も当てられないなぁ。

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コメント

M-Vのリタイヤは本当に残念です。

>10t級の打上能力のあるH-IIAと500kg級の後継ロケットの間は

GXに期待しているのではないでしょうか。←それも開発難航しているようで、うまく行くのか心配です。

投稿: ごんざぶろう | 2006年7月24日 (月) 10時31分

 ごんざぶろう さん、こんにちは。

 なんだか、上手く行くことを前提にしてしまった開発計画に非常に不安を覚えますね。
後継ロケットやGXの開発が済んでから引退したって遅くないでしょうに。。

 なんともはや、釈然としませんね。

投稿: 神子秋沙 | 2006年7月25日 (火) 06時29分

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