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2005年9月14日 (水)

太陽X線観測衛星「ようこう」(SOLAR-A)大気圏に突入し消滅、全ミッション完了

 太陽X線観測衛星「ようこう」(SOLAR-A)は、2005年09月12日18時16分ごろ、南アジア上の大気圏に再突入して、軌道上から消滅したことが確認されたとのこと。完全燃焼し地上へ落下した構造体はないそうです。
 設計寿命の3年を大きく超えて10年3ヶ月稼働したとのこと。
 お疲れ様でした。

 後継となるSOLAR-Bは、2006年度にM-Vロケット7号機で打上予定。
●関連記事
JAXA:太陽観測衛星「ようこう」消滅 大気圏に突入し(2005年9月13日 11時42分)(MSN-Mainichi INTERACTIVE 科学)
●関連URL
太陽X線観測衛星「ようこう」(SOLAR-A)の大気圏再突入結果について(9月13日 10:45)(宇宙航空研究開発機構|JAXA)
太陽X線観測衛星「ようこう」(宇宙航空研究開発機構|JAXA)
SOLAR-B(宇宙航空研究開発機構|JAXA)

■追記
 別の所で、ちょっと話題になったことがあるので、記録としてメモ。
●大気圏突入時の熱について
 「ようこう」が大気圏突入して、「空力加熱」により燃え尽きてしまったわけですが、この「空力加熱」は、機体と空気とが摩擦によって発生する「摩擦熱」とは全く異なるものです。

 機体の前面など圧力が極端に高くなったところで高熱が発生します、これを「断熱圧縮」といい、数千から数万度にまで達します。
スペースシャトルなど宇宙から帰還する機体の場合、燃え尽きないようにこの温度が断熱材の能力を超えないように制御して大気圏に降下します。

 「空力加熱」の熱が支配的で、「摩擦熱」の熱は、考慮にいれなくても良いほどの熱量とのこと。(具体的な資料が見つからず)

 「断熱圧縮」によって高温・高圧になった空気ですが、原子、イオン、プラズマの状態となり空気分子としては存在できなくなります。この空気が直接機体を加熱する「対流加熱」と輻射熱で加熱する「輻射加熱」の両方があります。
 大気圏突入時に発生する光は機体から出るものではなく、この高温高圧になった大気から発せられます。

# 「対流加熱」を「摩擦熱」に含めてしまうと誤解が生じてしまうかも。
# また、空気分子と機体との摩擦熱と、電子,イオン,プラズマと機体との摩擦熱の発生量の違いも不明です。ですが、空気分子よりも摩擦熱発生は少ないのではないかと思います。

 ところで、アニメなどで、大気圏に降下した機体が、高熱で真っ赤になって降下してきて、ある程度低い高度になり高度が一定になると、周りの赤い光が消える描写があります。
 これは、大気が濃くなり機体と大気の摩擦が大きくなり機体の速度が十分に減速したために、「空力加熱」が発生が少なくもしくは発生しなくなったためです。宇宙から帰還するときは減速し大気との摩擦で減速しながら降下していますから。
 「空力加熱」によって発生した原子、イオン、プラズマなどが通信を妨害するので通信途絶状態になります(でいいのかな?)大気の層に通信ができなくなる層が有るわけではないです。
# 子供の頃、大気の熱圏が通信できない領域だと誤解して覚えていたなぁ。。。

 「空力加熱」は機体と前面の空気の圧力の関係で発生するので、地上付近でも高速で移動すれば発生します。

●参考URL
Q58 地球の大気圏に突入した宇宙船は、たいへん厳しい熱に曝(さら)される。この熱はどうして発生するのだろうか?(宇宙の不思議 うそ、ほんと 5章 再び地球へ)(宇宙航空開発機構|JAXA)
1.8 空力加熱率の見積もり (ロケット工学の基礎)(K.Ishii's Home Page)
大気 - Wikipedia

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