「痴呆」に変わる呼称
「痴呆」という言葉から来イメージと、実際の症状とズレているので、名称変更はこの場合は賛成です。
でも、安易に否定的なイメージだからと言葉を換えるのは言葉狩りと同じで、誤解の解決の努力もしないのであれば、結局は否定的なイメージを感じる人次第になってしまうと思います。
現在差別用語とされている物の中で、誤解から来ている物も多いです、差別と感じるだからその言葉を使うな、は余りに差別的ではないでしょうか?
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コメント
こんばんは。
「痴呆」という言葉。名称の変更には、賛成ですね。
どうしても言葉のもつイメージに、症状の受け取り方も左右されてしまうもの。
でも、確かに言葉を差別用語だからと、使用禁止にしてしまうのは、いかがなものかと思う。
たとえば、その言葉が生まれた時代背景や、言葉を使用する意味合いなど。必ずしも、差別的に使用するわけではなくて、その言葉のもつイメージすらも表現の一部として使用することだってある。
どういう意味合いで、その言葉を引用するのか、またその表現の仕方が、本当に誰かを傷つけるものであるのかどうか。
そういったことをすべて抜きにして、差別用語だから使うなと、目くじらをたてるのは、ある意味、非常に差別的だと、そう思うのです。
投稿: cherry | 2004年9月 3日 (金) 01時03分
cherryさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
難しい問題ですね。
正確な意味を伝えるという事から、今回の名称変更は賛同出来る物だと思います。
「痴呆」という言葉自体へのイメージの悪さは、かなりの物です。ですが、否定的に”受け取れる”からと言う理由はその意味を慎重に考える必要があるでしょう。
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○2004.8.4 緊急調査:「痴呆」に替わる用語、賛成理由に目立つ「蔑視的な響き」の指摘
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差別については、兎にも角にも、お互いに理性的に相互理解を深める事が、差別を無くす唯一の方法たと思います。困難な事ですが・・
悩ましい事に、どんなに配慮しても差別用語によって傷付いてしまう人がいるのも事実です。 その理由は(正しい正しく無いを別として)、歴史的な物だったり、過去の実体験による物だったり、一方的な被害者意識だったり、これと言った特定出来る理由が無く、また、決定的な解決法がない物ばかりだと思います。
悩ましい事は続いて、その傷付いた人が、それを理由(免罪符)に(盲目的な)加害者となり、傷つけてしまった側が意図していない誤解によるもであっても、非難を浴びせる事が多々見受けられるという事です。
# いつの間にか差別する側に変わっている。しかも、人格否定に近い過激な事も多い。
cherryさんの書かれた『ある意味、非常に差別的』と言う事にもつながるとおもいます。
傷つけてしまう可能性をどの程度配慮しなくてはいけないのか?と言うのもありますが、判らないです、差別と受けとる人次第ですし。
注意しないと行けないのは、誰もが加害者被害者どちらに成りえて、どのタイミングで成るのか誰にも予測出来ないということです。
「する側」も「受ける側」も、どちらかが差別だと感じる時点で「差別」が発生するという、ジレンマを解決する手段を、残念ながら私は思いつきません。。
投稿: 神子秋沙 | 2004年9月 3日 (金) 20時18分
コメントにもひとつひとつお返事くださり、またリンクもしていただいたようで、ありがとうございます。
「差別」…する側にも、される側にも、なりたくないものですが。
きっと、なくなりはしないのでしょうね。残念なことに。
つまるところ、人を思いやって行動する。お互いに理解を深める。それしかないのでしょう。人と人の問題ですから。
実はblogの右も左もわかりませんが、これもなにかのご縁、よろしくお願い致します。
投稿: cherry | 2004年9月 4日 (土) 00時01分
cherryさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
こちらこそ、リンクありがとうございます。
そうですね、お互いの理解を深めることで、信頼も信用もお互い得られるとおもいます。
blogはココログに頼りっぱなしで、私も詳しいわけではありませんが、こちらこそ、宜しくお願いします。
投稿: 神子秋沙 | 2004年9月 5日 (日) 07時32分